お金持ちになれる人とお金に縁がない人の違いは何だろう。今回はCCCメディアハウス出版の「30年後もお金に困らない!共働き夫婦のためのお金持ちの教科書」(著者:加谷珪一)の中から参考になる内容を紹介し、感想を伝えていきたい。
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高いものを買うべきか、安いものを買うべきか?

・お金持ちになれる人→安くてそこそこのものを買う
・お金に縁がない人→高くてよいものを買う

安物買いの銭失いというように、安物よりも良いものを長く使う方が良いと考える人も多いだろう。だがお金持ちになれる人は何でも高いものを買うのではなく、安くてそれなりの品質のものを買う感覚を持つことが必要だ。要は価格と品質の関係が最適となる商品をしっかり選択していくことが求められる。

著者は値段が倍になっても感覚的には質は1.5倍以下と言っている。例えば2,000円のワインと10,000円のワインを比較して味の違いが分かるだろうか。金額だけを見れば5倍になっているが、質や満足度が5倍になっているかというとそうとは言えないことがある。

金額に質が伴っていないのであればそこそこのもので安いものを選ぶのが賢い人の買い方だ。何でも高いものを買うとお金は消費していくが、価格と品質の関係を見て必要がなければ安くていいものを買うのがお金持ちになれる人だ。

タクシーを利用すべきか?

・お金持ちになれる人→必要に応じてタクシーを利用する
・お金に縁がない人→絶対タクシーを利用せず、電車かバス

タクシーはお金の使い方を勉強するための最高の教科書と言われている。その理由はタクシー代がそれなりに高額であるため、自分が何に対してどの程度のお金を支出するかセンスが問われるからだ。高いからという理由でタクシーを拒絶する人は自分が求めることと支出するお金を比較検討しておらず、お金に縁がない人の傾向と言える。

タクシーとバスや電車の料金を比較するとタクシーは割高になる。目的地が駅やバス停から遠いところだと、タクシーの方が早く着いて時間の節約になることもあるし、場所によって道路が混んでいれば電車の方が早く着く場合もある。

タクシーを選ぶかどうかはこの時間の節約があるが、他にも一人の空間を確保できる利点がある。タクシーの中で電話やメールなどの雑務をこなすこともできる。自分が何を求めて必要応じてお金をかけられる人がお金持ちになれる傾向がある。

行列のできるお店で考えること

・お金持ちになれる人→どのくらい売り上げているのか想像して帰ってくる
・お金に縁がない人→楽しかったと言って帰ってくる

お金持ちの人は数字に強い人が多い。例えば飲食店でどのくらい売上だろう、利益はどれくらいだろうと考えるクセがある人は数字感覚が養われ、お金持ちになれる傾向がある人と言える。ランチ1食1,000円だと原価率は大体30%だから1食あたりの利益は1,000円×70%=700円だな。

席が20席でランチ時間は2時間だから回転率は4回とみて、700円×20席×4回転=56,000円がランチの利益になりそう。だけどバイト2人時給1,000円で2時間の人件費が2人×1,000円×2時間=4,000円の費用、家賃月18万円相場だから18万円÷30日=6,000円でランチタイムは1日の家賃の1/2を計上して3,000円費用がかかるとして、合計で56,000円の利益から4,000円の人件費と3,000円の家賃を引いて49,000円がおおよその1日のランチの利益。

そこから高熱費などを引くともう少し利益は少なくなるかと、想像ができるようになると数字感覚が身に付いていると言える。

量販店とネット、どちらで買い物?

・お金持ちになれる人→必要に応じて使い分ける
・お金に縁がない人→基本的に量販店だけで買う

お金持ちになれる人は、量販店とネット通販をうまく使い分ける。量販店だけで購入とか、ネット通販だけで購入するのではなく、欲しい製品の価格を横断的に確認して買うべきだ。量販店では並んでいる類似の他の製品と比較して安い物を買いがちだが、もともと高い製品を扱って比較させている可能性がある。

そこに並べられている製品の比較ではなく、その製品の値段の絶対値で量販店とネット通販を使い分けて購入を検討すべきだ。当たり前にやっている人も多いかもしれないが、量販店で買う前にamazonやモノレートで検索して金額を確かめてから購入をおススメしたい。

女子会やママ友の集まりはどうする?

・お金持ちなれる人→情報収集と割り切って参加、または参加しない
・お金に縁がない人→ずるずると参加、どっぷりとハマる

有益な情報が得られ、情報収集の価値があれば参加すべきだ。そうでなければ実際のお茶代や飲み物代の支出金額に加えて費やした時間の価値に見合うか考えて参加しないと判断すべき。参加時間は時給に換算すると時間の価値を客観的に評価できる。

自分が働いている時給、働いていなければ時給1,000円として、2時間参加すれば2,000円、さらに飲み代などに3,500円かかったら合計で5,500円の支出と考え、女子会やママ友の会にそこまでの価値があるかを考えた方がいい。少なくともずるずると参加していると出費は多くなる一方だ。この時給換算は家族や恋人と過ごす時間は対象外なのは言うまでもない。家族や恋人は一緒にいること自体に価値があるのだから。

まとめ

・お金持ちになれる人→安くてそこそこのものを買う
・お金持ちになれる人→必要に応じてタクシーを利用する
・お金持ちになれる人→どのくらい売り上げているのか想像して帰ってくる
・お金持ちになれる人→必要に応じて量販店とネット通販を使い分ける
・お金持ちなれる人→情報収集と割り切って女子会やママ友の集まりに参加、または参加しない