部下はお気に入りのキャバ嬢とLINEでやり取りをしていた。今まで借金をしてまでキャバクラ通いをしていたが、その借金ができる金額にも限界がきて返済しては借りてを繰り返し半年が経った。さすがにこの利息だけを払い続けて半年間の状況を見て、かなりきつめに注意した甲斐もあり、自身の状況を真剣に考え始めたようだ。最近ではキャバクラへ行く頻度が激減、嘘をついて一度キャバクラへ行ったが、それ以降はキャバクラへ行っていないようだ。
キャバ嬢と会わない時間が長くなっても部下はまだキャバ嬢のことを好きなようだ。ほんとモテない男は一途だな。あれだけ雑な扱いをされても過去にキャバ嬢からチヤホヤされた記憶、褒められて自分に可能性があるのでは?との思いを引きずっているのだろう。だがキャバ嬢のどこが好きなんだ?と聞くと何も答えられない。なんとなくの過去の記憶に囚われて好きだと思いたいだけなんじゃないか。
そんな部下はキャバ嬢とのやり取りはLINEのみ。そのLINEだが部下のモテないLINEテクでキャバ嬢に完全に嫌われ、もう既に1週間以上の未読が続いている。それでも1週間までは毎日返信が来るのを待っていた哀れな部下。いったいどんなLINEを送ってキャバ嬢に完全に嫌われるまでになったのだろうか。
LINEのやり取りを聞く限り、未読状態は何かをきっかけに始まったというより、段々と未読時間が長くなり、ついには既読がつかなくなったということだ。つまり普段からのLINEにその兆候は表れていたわけだ。キャバ嬢としてはもうこいつ面倒だな、やり取りする必要ないなと思われていたのだろう。ただ最後にはキャバ嬢から強烈なメッセージで終わりとなった訳だが。普段からダメージはあってトドメのダメージという経緯か。
まず普段からのダメージだが、部下のLINEはつまらない。おはよーお疲れ様の挨拶LINEがほとんど。他にも何か話題作りをすればいいのに、趣味もないし話題もない。要は部下とLINEをしていてもつまらない。
話題がないからと無理に話題を作ろうとLINEで連絡する内容がまたひどい。
部下「今週いつ出勤?」
キャバ嬢「今週は月、水、木、金、土だよ」
部下「わかったー」
キャバ嬢「今週来れる日ありそう?」
部下「いや、行くのは厳しい」
キャバ嬢「じゃあ何で聞いたの?」
部下「なんとなく聞いておきたかった」
キャバ嬢「…来れないならもう誘わないよ」
部下としてはなんとなく話題を作りたかったんだろう。だがその会話をすると想定される答えと、当然店に来てくれると相手が思うことを何も考えていない。そんなこと聞いたらそりゃお店に来ると思うよね。たとえ出勤がいつか気になったとしてもお金がなくて行けないなら聞いちゃいけない。この会話の流れになることは想像できたはず。いくら話題がないからといって、もう少し考えてからLINEは送ろうぜ。
つづく
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