部下の借金は1か月経過しても減らないどころか増えていた。部下に理由を尋ねても分からないとしか言わない。いや、実際は分かっているが隠しているのだろう。部下は都合の悪いところは隠してごまかして嘘をつくクセがあったそれは仕事においてもプライベートにおいても全般的にだ。

嘘をつくときは態度で分かる。口ごもり、オドオドするから分かりやすい。本当のことを言うときは必至で真剣な表情で訴える。嘘をつくときは自信を持って言えない。目を見て話をすると目に力がない。だから話をしているとその違和感で嘘をついているなと察しがつく

8月から9月で1か月経過して借金が増えていたことを確認した際もすぐに嘘をついていることが分かった。問題は何にお金を使ってしまったかだ。まともな理由であれば嘘をつかず正直に言う。嘘をついてごまかそうとするところに、まともではないやましい理由があるのだろう

だがその理由はpaypayの使用履歴を確認することであっさりと判明した。さすがに無理やり他人のpaypay使用履歴を見る訳にもいかないから本人から見せるようにした。

私「1か月が経って借金がほとんど変わっていないどころか増えているのはまずいよな?」
部下「まずいです」
私「借金が増えた理由も分からないんでしょ?」
部下「コンビニやドラッグストアで必要な買い物はしています。あと居酒屋に飲みに行ったくらいなので、それで借金が減らないとなると残業代で稼ぐとかしかないかなと思っています」

さすがに普段の生活で飲み物を買ったりお菓子を買ったりするのをやめろと言うつもりはない。居酒屋はあまりお勧めしたくないがストレスも溜まるだろうし多少はいい。

だが部下の給料から現金が残っていないこと、新たなリボ払いが増えていること、新たなキャッシングが増えていることから、1か月で少なくとも10万円以上何かに使っているのは分かっている。

コンビニとドラッグストアと居酒屋で1か月10万円以上支出はおかしいだろ。コンビニとドラッグストアで1日1000円使ったとしても1か月で3万円。居酒屋で1日3000円週に1回使ったとしても1か月で1万2000円。以前あれほど無駄遣いをするなと言っているのだからこれ以上何に出費するというのだ。

そもそも食事は朝と夜は家で親に出してもらっているし、昼は会社で食べている。コンビニとドラッグストアで1日1000円もかける必要もない。居酒屋だって部下の借金まみれの状況でよく行けるなと思う。

少しでも余力があるなら借金返済に回して元金を減らせとあれほど言っているのに。結局借りている元金に対して利息がついて金利の支払いで1か月5万円以上支払っているのだから。さて一体何に1か月10万円以上も使っていたのだろうか。

つづく